※今回の記事は以下の方向けとなっています。
・社会保険労務士試験に合格し、特定社会保険労務士を目指す方
「特定社会保険労務士試験」は情報が少ない?
私は社会保険労務士試験に登録後、
仕事の幅を広げたいと考え、
「特定社会保険労務士」を目指してみたいと考えました。
さっそく、「特定社会保険労務士」について
インターネットで調べてみましたが、
なかなか情報が出てこなくて苦労しました。(;^ω^)
そのため私はほとんど手探りな状態でのスタートでしたが、
なんとか1回で「紛争解決手続代理業務試験」に合格し、
特定社会保険労務士になることができました。
私の体験談をまとめることで、
これから特定社会保険労務士になりたい方々のお役に立てればと考えています。
かっこいいことを言っていますが、
私は基準点ギリギリの合格でした。
そのことを踏まえた上で、お読みください!
特定社会保険労務士になるための3つの条件
まずは以下の全国社会保険労務士会連合会の引用をご確認ください。
社労士が特定社労士になるには、「厚生労働大臣が定める研修」を修了し、「紛争解決手続代理業務試験」に合格後に、その旨を連合会に備える社会保険労務士名簿に付記しなければなりません。
全国社会保険労務士会連合会公式ホームページより(https://www.shakaihokenroumushi.jp/)
これを踏まえると
社会保険労務士として登録することは前提として、
①「厚生労働大臣が定める研修」を受ける
②「紛争解決手続代理業務試験」に合格する
③社会保険労務士名簿に付記する
ことで、特定社会保険労務士になることができます。
①「厚生労働大臣が定める研修」特別研修を受ける
「厚生労働大臣が定める研修」特別研修は2種類あります。
A 中央発信講義
B グループ研修・ゼミナール
ここからそれぞれについて説明していきます。
A 中央発信講義を受ける
中央発信講義はeラーニングで実施されます。
eラーニングというのは、「インターネットを利用した学習形態」です。
一人でパソコン越しに授業を受け、終了です。
注意点としては、言われた条文は調べることかと思います。
条文がわからないと授業についていけなくなってしまいます。
B グループ研修・ゼミナールを受ける
ここで他の受講生と会うことになります。
自分の住んでいる地域以外の社労士が集まります。
社労士同士ということで、話しやすいと思います。
ここで仲良くなっておくと、特別研修や筆記試験で必要な情報交換ができるかもしれません。
グループ研修では
「労働条件の不利益変更」や「懲戒解雇」などのテーマについて、討論を行います。
役割分担としてリーダー、書記など分担があり、
それぞれが発言を行います。
最終的に、グループで話し合った内容をもとに、
あっせん申請書と答弁書を作成し、全国社会保険労務士会連合会に提出します。
その後に弁護士によるゼミナールが開催され、
作成したあっせん申請書と答弁書に関して質疑応答があります。
私は正直な話、最初のグループ討論では、
何を発言すべきなのかまったくわかりませんでした。
もう途中で辞退しようかと考えたほどです・・・
しかし、グループ研修で仲間もでき、
色々話しているとこういう考えもあるのかなど、
段々理解を深めることができました。
グループ研修前にやっておけばよかったと思うのは、
あとでも紹介しますが、「紛争解決手続代理業務試験」の過去問を
数回分解いておくと良いかなと思いました。
過去問の内容を知っておくだけで理解が早いと思います。
私が使用した過去問題集は、
日本評論社の「特定社会保険労務士試験過去問集」というものです。
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/8331.html
②「紛争解決手続代理業務試験」に合格する
「紛争解決手続代理業務試験」は
課題事例を読み、自分の考えを約250文字以内で回答するというタイプで、
合計2問出されます。
配点は、第1問が70点・第2問が30点の合計100点です。
合計55点で合格(ただし第2問の倫理に関しては10点未満で足切り)です。
私がどのように勉強したのかについてですが、
徹底的に過去問を解くことですね。
私が使用した過去問題集は、
日本評論社の「特定社会保険労務士試験過去問集」というものです。
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/8331.html
試験日までは過去15回分全ての問題の模範解答を写して、
身体で覚えることをしました。
当初過去問を解いた際は、
全て記述式でしたので書くことも難しかったのですが、
何回も繰り返すことで、こういった事例の時はどう回答するのかを理解することができました。
手が覚える感覚ですかね・・・
私がこの試験を受けたのが11月下旬で、合格発表が3月の中旬でした。
発表まで3カ月近くあります。
ちなみに例えここで落ちてしまったとしても、
特別研修については有効ですので、試験から再挑戦できます。
③社会保険労務士名簿に付記する
ここまでくれば、あとは全国社会保険労務士会連合会に申請をするだけです。
申請の際には1万円程度かかります。
まとめ
いかがでしょうか。
一番の難関は②「紛争解決手続代理業務試験」に合格することです。
そのために過去問を全力でやりましょう!
ちなみに私が実際に受けたときのブログも参考になるかと思いますので、
参考までに見ていただければと思います。
ブログ【特別研修(社労士連合会)カテゴリー】
https://wave-sr.net/category/challenging/challenging-tokubetu/
ブログ【紛争解決手続代理業務試験(特定社労士)カテゴリー】
https://wave-sr.net/category/challenging/challenging-tokutei/
たとえギリギリであったとしても、合格は合格です。
私は特定社労士をとることで、経営者側の視点だけでなく、
労働者側の視点も意識することができるようになり、
そのような相談も受けることができるという自信に繋がりました。
皆さん、特定社労士目指して頑張ってください!